サッカーによるスポーツ障害
スポーツ障害について
部活動や習い事等のスポーツで、筋肉や関節、靭帯、腱に繰り返し何度も過度に負担がかかった場合に 発生します。
スポーツをする子供から大人まで幅広い年代に起こることが特徴ですが 第二次性徴期(成長期)の男子10歳前後、女子8歳前後から特に 多くみられます。
スポーツ障害においてははっきりと痛めた瞬間というのがありません。
ほとんどの場合、「いつの間にか痛くなってきた」とか 「よく見たら子供の膝が熱をもっている」など 子供に聞いても痛めた自覚がありません。
成長期には骨や軟骨が急激に成長し、その後に筋肉が成長していきます。
しかし、骨や軟骨の成長スピードに筋肉がついていけないのです。
そのため、構造として不安定になっている関節に繰り返しの動作による筋肉の牽引力が加わるとこれから成長する軟骨(骨端線)を傷つけ痛みへとつながっていきます。
こういったスポーツ障害を放置してしまうとスポーツパフォーマンスの低下のみならず選手寿命の低下、慢性スポーツ障害(疲労骨折)スポーツ外傷(骨折、脱臼、捻挫)など悪化の一途をたどっていってしまいます。
サッカーで起きやすいケガ
オスグッド・シュラッター病
成長期のサッカープレイヤーに最も多いスポーツ障害です。
ジャンプや突発的なダッシュやターンを繰り返すことにより発生します。
主に競技中に膝の前面に痛みを生じ、悪化すると日常動作で階段を登る際にも膝の痛みを発生させます。
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を使いすぎることにより筋肉の付着部である膝の前面に大きな引っ張る力が生まれます。
膝の前面(脛骨粗面)にあるこれから成長する軟骨(骨端線)が繰り返し引っ張られ炎症を起こしてしまうのです。
特にO脚やX脚、足の捻挫歴があることなどの下肢のアライメントの乱れが発症要素になります。また、両方の膝に発症することも多くあります。
オスグッドの治療方法
早期に炎症を収めることが痛みの長期化や膝の変形の防止につながっていきます。
千歳烏山治療院での治療方針
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まず、しっかりと問診いたします。
明らかに痛みが起きた「時」「場所」「どんなもので」「どのように」起こったかを聞かせて頂きます。
保護者の方に同席していただき、詳しく聞かせてください。 -
痛みがでる動作、炎症の有無を確認します。
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痛みが起きている周りの筋肉や関節を緩め、痛みを減らしていきます。
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ストレッチをかけて、筋肉に柔軟性をもたせます。
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チームの指導者や保護者の方にもわかりやすいように【状態報告書】の作成も行っております。
お子様のケガの状態把握に役立っていると好評です。