更年期障害
ホルモンバランスを整えて、
充実した毎日を過ごしましょう。
女性ホルモンを分泌する卵巣の働きが衰えて停止し、女性ホルモンが欠乏した状態で体が安定するまでの時期を指します。
具体的には、閉経を挟んでその前後10年ぐらいの期間を指しています。
日本女性の平均的な閉経年齢は51歳ぐらいなので、40代半ばから50代半ばまでの期間が更年期にあたります。
しかし、これには個人差も大きく、人によっては30代後半から卵巣の機能が衰えはじめ、更年期障害のような症状になる人もいます。
更年期障害とは
更年期になると、それまで卵巣から分泌されていたエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの量が徐々に減少してきます。これだけでも、体のホルモンバランスは変化しています。
さらに卵巣から十分にホルモンが分泌されないにもかかわらず、脳下垂体からは性腺刺激ホルモンが分泌され、女性ホルモンのバランスが乱れます。
そうなると、自律神経の働きや情動まで影響を受け、様々な症状が襲ってきます。これが更年期障害です。
日本人女性全体の75%が発症
日本人女性全体の75%に、更年期障害の症状が出ると言われています。
また「人為的閉経(医原的閉経)」は、手術などで両側卵巣を切除することによって起こる閉経で、急激にホルモンのバランスが変化する為、こちらのケースの方が重い症状が出ると言われています。
乳がんの方のホルモン療法により、更年期障害の症状が強くでる方も多くいらっしゃいます。
- 顔がほてる(ホットフラッシュ)
- 汗をかきやすい
- 腰が冷えやすい
- 息切れ、動悸がする
- 寝付きが悪い、眠りが浅い
- 怒りやすく、イライラする
- くよくよしたり、憂鬱になる
- 疲れやすい
- 頭痛、めまい、吐き気がよくある
ホットフラッシュやうつ症状、不眠などは鍼灸で改善が見込まれます。
東洋医学的な更年期障害の施術
まず、全身のバランスを整えるツボを選び施術していきます。
全身のバランスが整えば、自然に疲労感や局所の痛みが取れるという東洋医学的な考えからです。
また、東洋医学では、女性の自律神経失調症に似た状態で、月経やホルモンの異常に関連して起こる諸症状を「血の道症」と言っています。
血の道症は、体の内側を流れる「気」と「血」がとどこおるために引き起こされる症状だと言われています。
「脾は血を調整する。肝は血を作り出し、気を伸びやかにする。」
という東洋医学の考えから、脾経と肝経と呼ばれる経絡(気の流れ)の中からツボを選び施術を行うのも効果的です。
その他にも、頭痛には頭痛に効果的なツボ、冷え症には冷え症に効果的なツボと諸症状に合ったツボを選び、合わせて施術をしていきます。
「内関」と言うツボを必ず取るようにします。
このツボは、自律神経を安定させる働きがあり、他のツボと連用することで大変効果があがります。
こうして自律神経が安定してきますと精神的にも安定してきて、夜もよく眠れるようになります。
内分泌機能が大きく変わってくる更年期の方々にとって十分な睡眠をとるということは重要なことです。
睡眠がとれるようになると、心臓の働きも安定してきますので、動悸や息切れなども軽快してきます。
一度の施術ですべての諸症状を改善させるというよりは、気長に少しずつ体質を改善していくような施術になります。
更年期障害の鍼灸施術の料金一例
頭痛・腰痛局所中心コース | 4,840円(税込)(鍼代含む) 初診問診料 別途1,650円(税込) |
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全身自律神経調整コース 1番人気 | 7,150円(税込)(鍼代含む) 初診問診料 別途1,650円(税込) |
表記はすべて税込みです。
※ 掲載のコースメニューは一例です。
下記以外にも、症状にあわせた様々なコースがございますので、料金表には上限の記載はありません。
日常生活で気を付ける事
日常生活で特にに気を付ける事は食生活や日常習慣を改善することです。
食生活や日常習慣に気を使う事で、更年期障害の症状は充分軽減できます。
以下の事に注意して生活をしてみて下さい。
- バランスの良い食事を心がける
- 適度な運動をする
- 充分な睡眠と取る
- ストレスを溜めない
- コーヒー、アルコール、喫煙は控えめにする
更年期障害と食生活
更年期の不快な症状を無理せず和らげるには食生活の改善がとても大切です。 「栄養バランスの良い食事を規則正しく食べる」という基本に立ち返ってみましょう。 また、更年期に不足する栄養分を多く含む食品を食べるよう心がけるところから始めましょう。
大豆
大豆の成分のビタミンEには、ホルモンの中枢に作用して、自律神経の働きを調整する作用もあります。それで女性の場合、ホルモンのバランスを整えて更年期障害や生理不順に効果があり、男性の場合は精子の活性化に効果があります。
プルーン
プルーンは血液の血行をよくし、新陳代謝をさかんにすることで、肩こりや低血圧、冷え症などを防ぎ、更年期障害をのりきることができます
セロリ
セロリの成分の一つメニチオンは、肝機能を助ける働きがあるので、セロリを常食すると肝機能が活発になり、同時に女性ホルモンの分泌が活発になりますから、肌の張りやつや、うるおいをもたらせてくれます。また、更年期障害に悩んでいる方も、セロリを常食していると、症状の軽減がみられます。
乳製品
骨粗しょう症を予防するためには乳製品からとるカルシウムが役立ちます。魚や海藻類など他の食品に比べ、乳製品はカルシウムが効率良く吸収できます。
当院独自のオーダーメイド施術
当院では、マッサージ、整骨、鍼灸、カイロプラクティックを組み合わせた全身施術を推奨しておりますが、患者様の症状に合う最適な施術法を相談しながらご提案していきます。